白梅庵インタビューFile01：ophelia 20mg

気になるアーティストを白梅庵が直接取材！ここでしか聞けない深掘り情報や制作秘話も！？

1ヶ月に1組をピックアップし、普段は聞けないアーティストの秘話を白梅庵が突撃インタビュー！
記念すべき第1回は、白梅庵を立ち上げるきっかけにもなった我々club MERCURYにも縁の深いシンガーophelia 20mg
【悲劇の夜】をテーマに様々なジャンルの楽曲を歌う彼女の新作シングル「ナイトメアダンスフロア」について、なかなか聞くことのないあれこれを聞いてみた

Q.1　今作は約4年ぶりとなるシングルの発売となりますが、制作しようと思ったきっかけは何ですか？

ophelia 20mg（以下：おふぇたん）：2年前、ナイトメアダンスフロアを作った時に「これはA面っぽい」「これを表題曲にシングルを作りたい」と思ったのがそもそものきっかけです。そこから他に収録する曲を作ろうと思ってできたのが「不発弾イノセント」と「ネクロポリスの花束」でした。

――　なるほど。では、その3曲についてもう少し深く伺います！

Q.2　「ナイトメアダンスフロア」はどんな構想を元に制作が始まったんですか？

おふぇたん：コロナ禍当初、ライブができなかった時にやっていた活動がTikTokの撮影で、その中で流れている様な曲が欲しい！と思い作曲家のSLF!!さんに依頼したのがはじめです。

――　SLF!!さんとは多くの作品を作ってこられましたが、今回は具体的にはどのように依頼されたのですか？

おふぇたん：今回は「EDM系のイケイケで、でも自分らしくゴシックなエッセンスも加えた曲を作って欲しい」とお願いしました。

――　制作に苦労したところはありますか？

おふぇたん：Bメロで早口になるところがあるんですが、歌詞を書く際、韻を踏む歌詞にしたくてそこは苦労しました。
『贋作師のマダム甘い罠にハマるその結末蛇蝎覗かせて』『右に倣え進め嘘偽り綴れ投げた夢の行方辿り着く』

私の場合、歌詞をレコーディングの時に考えることもあるのですが、この曲で言うと『銀貨強請ったバーテンダー』はデモ音源のレコーディングをしている際に浮かんだ歌詞です。

――　イントロにナレーションが入る部分がありますが、そこはどうやってできたのですか？

おふぇたん：イントロははじめ、ナレーションはなくて私がサイレントでテキーラのショットを配るジェスチャーをしていたんですけど、いまいち初見の人には伝わらなくて。それならいっそナレーションをつけようと思い出来ました。
バーテンダーっぽい声が良くて、「ハロウィンナイトは甘い罠」でもお世話になったジョン・ムハンマドさんに「胡散臭い感じでこの台詞を読んで欲しい」とお願いして素敵に仕上げていただきました！

Q.3　「不発弾イノセント」はどんな構想を元に制作が始まりましたか？

おふぇたん：この曲を作ろうと思った当時、自分自身すごく劣等感を抱えている時だったんです。
その気持ちを曲にしたくて「可愛くなりたいけど、それが難しいと思っている引きこもりの女装男子が主人公」「チップチューン（レトロゲームの様な音）が入った曲を作って欲しい」とSLF!!さんに依頼しました。
曲の構成（Aメロ、Bメロ等）を増やしがちなSLF!!さんなんですが、この曲はシンプルな構成だったのもあって歌詞も比較的安産で、思ってた事を思ったように曲にできました。

ただ、「ナイトメアダンスフロア」より挑戦的なジャンルではあったのでお客さんに受け入れてもらえるかは心配ではありましたね。

――　実際、お客さんに披露した時はどうでした？

おふぇたん：はじめは皆さん「思ってたのと違うな？」みたいな反応はあったんですが、何度も歌っていくにつれ「おふぇたんらしくないけど、らしさはあるね」と今では言っていただけています。

――　いつも曲に様々な物語があるおふぇたんですが、今回もそのようなお話しはあるんですか？

おふぇたん：ありますね。
実は「不発弾イノセント」と「ナイトメアダンスフロア」は世界線が繋がってるんです。
「ナイトメアダンスフロア」の舞台は現世のクラブではなく生死の狭間の世界で、主人公の女の子は悪魔。そこで飲んだら死に至るテキーラを配ってるんです。
そこに「不発弾イノセント」の主人公の男の子（可愛いものが好き、可愛くなりたい、でも本物の女の子には敵わないと悩み苦しみ命を絶とうとしている女装男子）がやってくるという物語になっています。

Q.4　「ネクロポリスの花束」はどんな構想を元に制作が始まりましたか？

おふぇたん：曲のイメージはお葬式です。
シングルCDの3曲目はわりとゆったりした曲を持ってくることが多いので、今回も「ゆったりめでゴシック。シンプルな曲を作ってください」とSLF!!さんに依頼しました。
「好きな人が離れていくのを追いかけられない」「好きなままでいるのは辛い」「じゃあこの気持ちを捨ててしまおう」といった内容の歌詞をつけたいとはこの段階で思っていましたね。

――　冒頭にナレーションが入りますが、それもはじめから考えていたんですか？

おふぇたん：あれはSLF!!さん指示です。笑
この長いイントロどうするんだろうって思っていたら「ここらへんは台詞を入れてね♪」と言われて、それなら私のワンマンにも出演してもらっている梶原くみさん（ぽんこつチョップ）に頼もうと思って実際できあがったのがあのナレーションです。

Q.5 レコーディングの時の裏話はありますか？

おふぇたん：プレス盤は今作の作曲家SLF!!さんに、デモ音源は私がやっているバンド（お毒味BAND）のBa.もしてくれているエンジニアのichiroさんに録っていただきました。
「ネクロポリスの花束」のデモ音源用のレコーディングの際に「主人公は少女のなんだよね？台詞の声が大人だからもうちょっと子供っぽく」とichiroさんに言われた事もありました。笑

Q.6 11/20のイベントはどんなイベントですか？

おふぇたん：11/20のイベントは各曲のイメージに沿った3部制のイベントにしました。
衣装の縛りもあったり、テーマに沿った演者さんに声をかけて計16組のアーティストさんに出演していただけることとなりました！

――　お客さんにはどこを楽しんでもらいたいですか？

おふぇたん：3部制のイベントって今ではもう珍しくないとは思うんですが、11/20の私のイベントでは1部ずつガラッと雰囲気が変わるのでそこを楽しんでもらえたらと思います。

――　1日で3度美味しいイベントですね？

おふぇたん：そうですね！
私自身各部で衣装もセットリストもがっつり変えますし、アーティストの毛色も全然違うので、そういう変身具合とかも1日を通して楽しんでいただけると思います！

Q.7　では、最後に記事を読んでくれている方へメッセージをお願いします！

おふぇたん：この白梅庵は沢山のアーティストさんのCDをまとめて買えたり、新しいアーティストさんとの出会いがあったりする素敵なサイトなので、今回私の5thシングルを取り扱ってもらいますが、それと併せて他のアーティストさんのCDもついでに買ってみようかなとみていただけたら嬉しいです。
今回この白梅庵で購入を考えてくださる方は、なかなか現地に行けない方が多いのではないかなと思うのですが、これを見て「生でライブを見てみたいな」「まだ直接ライブに行くのは難しいけど配信ライブを買ってみようかな」と思っていだけたらとっても光栄ですし、私も皆様が安心してライブに足を運べるようになるまで活動を頑張っていこうと思うので、無理なくご自身の楽しめる範囲で応援していただけたら嬉しいなと思います。

――　ありがとうございました！

今後、表題曲ナイトメアダンスフロアに込めた「嫌なこと全部忘れてテキーラで乾杯しよう」といった思いを実現し、お客さまにもっと私の活動を楽しんでもらいたいと語るおふぇたんことophelia 20mg。
今後の彼女にも是非注目していただきたい。

ナイトメアダンスフロア

ophelia 20mg4年ぶりのシングルが白梅庵限定仕様で登場！
『作曲担当SLF!!との対談ラジオCD』と、『直筆サイン入りポストカード』はここでしか手に入らない限定特典です。
コロナ禍に苦しみながらも生まれた作品たちを、ぜひ自宅でお楽しみください。

収録曲
1.ナイトメアダンスフロア
2.不発弾イノセント
3.ネクロポリスの花束

ophelia 20mg 5thシングルリリースパーティ

2022年11月20日(日)
【会場】堺筋本町club MERCURY
【配信チケット】各2,500円
【来場チケット】各3,000円+1ドリンク ※TIGET一括管理
【通しチケット】10,000円(3ドリンク込) ※ophelia 20mg会場物販にて販売 ※予約は好きなアーティストで可能

【1部「ネクロポリスの花束」】開場10:30/開演11:00
　来場予約・配信ライブ購入ページ
ophelia 20mg/朝美あさみ/菖蒲ル子/御伽キノコ/陽音アリア/勿忘うた

【2部「不発弾イノセント」】開場14:30/開演15:00
　来場予約・配信ライブ購入ページ
ophelia 20mg/あくる/文坂なの/木下りこ/水玉ストライプ/夜荒

【3部「ナイトメアダンスフロア」】開場18:30/開演19:00
　来場予約・配信ライブ購入ページ
ophelia 20mg/有村彩杏/蟹江敬子/早乙女麗那/瞬月凌/七海しあち。